2018.11.22
「時間」「勇気」「お金」不要。アジア旅ノススメ。/台湾・高雄の旅明細。
「時間が無い」「勇気がない」「お金がない」
なかなか気軽に海外旅行には行けない理由は、人それぞれだ。しかしこのご時世「独りでフラっと海外旅行」が、それほど「高い壁」ではなくなってきたことを、海外に今まで殆ど、或いは一度も行かなかった人々に、是非知ってもらいたいという思いが私にある。
正直言うと、親の愚痴を聞きに帰る実家よりも、飛行機で台湾に到着した時の方が「帰って来たなあ。」という安堵感と落ち着きを得られる。言い過ぎ?いや、でもこれ、事実です。
忙しくて、「時間が無い」という方。
「3日の休みも取ることなど、絶対に出来ない!」とすれば、さすがに海外旅行は難しいかもしれない。「仕事が楽しくて仕方ない」というのなら何も言うことはないが、もしそうでもないなら3日くらい無理すれば時々休める環境は、余計なお世話かもしれないけど、作った方が・・・いいと思いますよ。
「土日プラス1日」。まあ、有休消化でも、仮病でも、法事でも何でもとにかく連続した「休み」が取れればそれなりに中身の濃い海外旅行は可能である。昔と比べれば飛行機の便も増えたし、飛行時間自体も幾分短くなった。アイドルやゲームに、お金と時間をつぎ込むことが決して悪いとは言わないけれど、やはり特に若い人は、海外に出て、どんどん自分の知らない世界や、感覚、価値観を知ると、きっと今まで会社の往復や、家の中に居て見えなかったものが、同じ生活をしながら色々と見えてくる。考え方によってはそれは「人生を生きやすくする」ということにもなる気がするのですよね。それぞれかもしれないけど。
しつこいようですけど。いいですよ。海外。トゥクトゥクが走るタイの街中で本場の辛いものに痺れるもよし。あまり広く知られていないが、ベトナム・ダナン辺りの海辺の高級リゾートなどは、のんびりするのには最高だ。ちょっとタイトなスケジュールだけどあのアンコールワットにだって、3日で行って帰って来れる。ガンジス川に漬かりたいなら4日かな?
「いや、でもまあ土日2日だけなら・・・」という方なら、韓国は十分に現実的である。例えば羽田から九州に飛ぶのと同じ時間で行けるのが「釜山」。驚くほど新鮮な魚介類。そして本場韓国焼肉を腹一杯食べ、しっかりと異国を感じ帰ってくることができる街だ。今、日韓はちょっと焦げ臭いニュースが多いので、「行ったら日本人が目の敵にされるんじゃないか?」などと思う人も結構多いかもしれない。「無関心」とは違うけれど、市民って大体世界共通で「政治は政治だからね」ってスタイルで、皆生きてますよ。我々日本人もそうでしょう。同じです。
韓国に次いで「近い所」というところで言えば、私は「台湾」が一番お勧めでだ。地図を見ていただければ石垣島から泳いで行けそうなくらい近い位置にあることが分かる(実際は無理ですけどね)。日本では何故かなかなか食べられないような美味い小籠包を食べたり、風光明媚な観光地に行くのも良い。
さて、海外への「所要時間」的にどうかというと、例えば去年、都内から土日に車で所々軽い渋滞を抜け伊豆の南端に到着までを計算してみたのだけれど、大体5時間程度。成田空港から香港やセブに飛ぶ所要時間も同じ5時間前後。上海や台北に至っては、3時間半から4時間程度だから、南伊豆にゆくよりもよりもはるかに近いということになるのだ!
さて、次いで、海外に行く「勇気がない」という方へ。
もちろん海外だから日本と比べると、何らかのトラブルに遭う確率が高くなるのは当然のこと。しかし、本当に「日本の治安は良くて海外の治安が悪い」と言えるのかというと、私は決してそうは思わない。もし海外初心者であれば、一度「体慣らし」に格安ツアーで行ってみるのも良いだろう。多少名の知れた旅行会社が企画するツアーである限り、トラブルなどほぼ起こりようがない。なぜなら旅行会社は、お客さんが何らかの重大なトラブルにでも巻き込まれようものならそれこそ責任問題になるわけで、彼らはあらゆるリスクが極めて少ない行程を組む。
しかしながら、やはり海外旅というのは「自由行動」に、大きな醍醐味がある。もちろん「自己責任」が旅の最初から最後までを支配するわけだから、慎重に行動もしなければならない。色仕掛けにひっ掛かったり、知らない人の口車に乗ってついて行ったり、真夜中にわざわざヤバそうな場所に行ったりしなければ、私には起こりうるリスクがほぼ思いつかないくらいだ。道に迷えば地図をタップすれば自分の現在位置が即座にわかる。言葉が通じなければ翻訳アプリがある。私は使ったことはないが、近い将来、僻地に行ってもスマホひとつでタクシーだって呼べるのだろう。こんなに旅しやすい時代がこんなに早く来るとは・・・
ちなみに、私はここ数年、月に1回くらいのペースでアジアを旅しているけれど、人に騙されたり、怖い目にあったことなどたった一度もない。あるとすれば、買い物で多少ぼったくられたり、お釣りをごまかされたり、タクシーで遠回りされたり、会話がよく分からず乗合バスに乗ったら変なところに連れていかれてしまったとか、まあ、あっても小さいインチキや注意不足の失敗から来るものくらいである。どれも、損したってせいぜい数百円。後から話のネタにでもなればむしろ「儲け物」というわけだ。
勿論、「怖い」というイメージを持って用心すること自体はとても大事なことだ。警戒心を下げるようなことをあまり言うべきではないかもしれないが、例えば私は真夜中、一人でマニラやジャカルタのスラムを歩き回らざるを得ないような経験を何度かした。「怖いなあ」と思いながらも、夜のスラムには、女の子や小さな子供たちがキャッキャ言いながら、走り回ったりしている。「危険」の認識がまるで日本と違うわけだから比較対象にはならないかもしれないけれど、「あれ?俺たちが用心している「危険」って何だろう?」って考えることにもなるわけです。「いかにも不慣れな日本人」「いかにも小綺麗な、お金をもってそうな恰好」をして歩けばそれは子供とは違ったリスクが生じる。底さえ考えれば、いきなり屈強な奴に銃を突きつけられたり街の男たちに囲まれて財布を取られたりというようなことはそうそう起こらないという風にも言える。加えて、ヨーロッパのことを悪くいうつもりはないが、スリで言えば、パリやロンドンの方が、あらゆるアジアの都市よりも被害に遭う確率は高いと思う。だから、ヨーロッパに行ける人は、アジアでスリや置き引きの心配をする必要はほとんどないと、自信を持って私は言える。アジアは、昔とは違って、行ってみると思っている以上にここ数年で社会が発展して、世界中の中で今や、平和で安全な地域だと私は感じているのです。
さて、最後の問題。「お金がない」という方へ。
ちなみに、海外出発直前、私の何でもない「とある1日」に使ったお金の計算をしてみた。都内で仕事をして、安い居酒屋で3800円使って帰って来た日だ。交通費。ランチ。待ち合わせのコーヒーなど、実際一日で使ったお金が8650円だった。まあ、毎日飲み歩くでないにせよ、月にこんな平凡な日が、何日かはあるわけで、3日間連続で同じ生活パターンだったと仮定すると、×3で合計25960円。
さて、私が前回、台湾の高雄に行ってきた際の旅費。全部で一体いくらになったと思います?
実は、飛行機代等含む現地の交通費・2泊のホテル代・食費代等々、3日間の旅程で全部含めた総額。25786円。むしろ164円、安いのだ!
ちなみに、今回LCCのセールで成田−台湾高雄往復15330円。金曜出発便や月曜夜着便でも同じプライスのチケットが出ることもたくさんあるので、「平日休みの人」ばかりでなく土日を含んでも同じ価格の旅ができる可能性もあるのです。
どうです?
ちょっと、行って見たくなりました?
ちなみにその台湾・高雄旅、初日は朝から昼過ぎまで仕事をしていた。言うなれば「半休」です。仕事を済ませ、1000円バスで東京駅から成田へ。
明細は以下の通り・・・・*TWDレート1台湾ドル=3.7円計算
<交通費>
☆飛行機 成田-高雄 バニラエア 15330円
☆地下鉄 60TWD 4回乗車 444円
☆バス 24TWD 2回乗車 89円
合計 15863円
<宿泊費>
☆ホテル1泊目 ダブルルーム(アップグレードでトリプル6人部屋!?笑)1406円
☆ホテル2泊目 ダブルルーム(高雄85ビル宿泊 33平米) 2808円
2日合計 4214円
<食事代>
1日目
☆ビール45元.45元.45元.75元 166・166・166・277円 合計775円 ☆炙りカラスミ50元 185円 ☆泰国蝦 150元 555円 ☆方記水餃50元 185円 ☆酸辣湯30元 111円 ☆鷄肉飯30元 111円
合計 1922円
2日目
☆鮮肉湯包80元 296円 ☆麻醬乾麺50元 185円 ☆蟹黄小龍包140元 518円 ☆鮮蝦韮黄水餃30元 111円 ☆台湾ビール80元 296円 ☆ドリップアイスコーヒー40元 148円 ☆ミネラルウォーター25元 92円 ☆ビール79元 292円 ☆屋台辣味臭豆腐炒飯130元 481円 ☆屋台塩水鷄150元 555円 ☆屋台小龍包50元 185円 ☆ビール 75元 277円 ☆コーヒー15元 55円
合計 3491円
<お土産>
☆変な皿 50元 ☆変なレンゲ 30元
合計 296円
占めて合計 25786円
ちなみに9月の平凡な1日間
☆往復交通費 1460円 朝食 500円 ☆ランチ950円 ☆焼鳥屋A 3800円 ☆打ち合わせ珈琲代 550円 ☆缶コーヒー菓子パンなど 390円 ☆買い物+ガソリン代1000円
合計8650円
「でも、旅の最中は仕事を休むわけでしょう?」と思いの方もいらっしゃることでだろう。旅でも実は、きちんと事務仕事はできる!
飛行機片道3時間半のうち行き2時間。帰りは疲れて1時間(往復で3時間)
高雄のホテルにて到着初日 夜1時間。チェックアウト前 朝1時間。
2日目チェックイン後 ランチからディナーまでの間ホテルで14時~19時まで 5時間。
3日間で合計10時間の事務仕事が可能だったのです。
いかがでしょう。事務仕事に限らず何かやらなくちゃと思っていたこと(例えば読まなければと思っていた本や、勉強など)をたびに組み込めば、罪悪感なく旅を過ごせるわけなのです。
さあ今、心の翼を広げて、行きましょう!海外旅!
<オマケ>
これだけ知っていれば十分!台湾・高雄旅で使った僅か11の中国語!
こんにちは。 ニーハオ。 你好。
ありがとう ! シェシェー! 謝謝。
本当にありがとう! シェシェニー! 謝謝你!
そうだよ。 シー。 是。
いくら? ドオシャオチェン? 多少錢?
ごめんね! トイプチー! 對不起!
トイレどこ? シーショージェン ザイナー? 小鎮在哪?
ばいばい! バイバイ! 拜拜!
超美味い! ヘンハオツー!很好吃!
日本人だよ。 リーベンレン。 日本人。
愛してる。 ウォーアイニー!我愛你!(→あ。これは使わなかったな。)