2017.04.14
六古窯巡礼。❹~TANBA丹波
「登り窯」といういにしえのロマンを前に、いつも暫く佇んでしまう。
横浜の陶芸イベントで会った陶芸作家さんに、偶然京都の陶芸祭りで再会した。彼は若い頃にこの丹波で修業をされていたそうで、話を聞いた次の日に、福知山線に揺られここに来ていた。
丹波立杭焼の里には、美しい秋が広がっていた。
窯が連なる長閑な街道沿い。子供も、お年寄りも、畑に入って何か植物を刈っている。
そう。丹波といえば正月に食べる、あの黒豆だ。
黒豆は、実は黒くない。普通の黄緑色の枝豆より、少し茶色味を帯びた色をしている。
丹波を後にし、刺身が絶品の姫路の店に久々入ると、先ほど刈られていたあの黒豆に再会。「美味い枝豆」と言われるものを幾度と食べてきたけれど、これは格別。
丹波焼とともに愉しみたい、もう一つの秋の丹波。
春から待ち遠しい。