「器は使ってなんぼ。」である。

遥々越前焼の里に辿り着いて越前そばを食せば、「眼」よりも「舌」と「喉」がそれを教えてくれる。

右の母屋が展示スペース、左が蕎麦屋。まずは、左。蕎麦と器で舌鼓。

後はのんびり器を鑑賞。蕎麦は伸びるが、器は伸びぬ。

福井陶芸館で越前焼の歴史と作品の数々を堪能した後は、美しい庭を散策して一服。

着物のお嬢さんが、越前焼の茶碗で上手に茶を立ててくれる。窯元をいそいそ回るのも

もちろん楽しみ方の一つだ。しかし陶器の里で、「器を味わう」愉しみを教えてくれる越前の里。

いにしえの古窯に味有り。

結構なお手前で。