Asia モノクロームの空に。❶ Malaysia
Menara Berkembar Petronas マレーシア・首都クアラルンプールを象徴するペトロナス・ツインタワー。天空を刺す二つの塔。鋭い金属的な光を放つその姿は、まるで空を突き抜く槍のようであり、発展目覚ましいマレーシアという国の隆盛を表している。鋭角に伸びた教会のファザードも、アザーンが響く大きなモスクのミナレットも、高さを競い合う高層ビルも、きっと遥か数千年の昔から、人が空を見上げ、どうすれば空に手をが届くかを、本能的に考えてきた結果の産物なのかもしれないと。
Sri Mahamariamman Temple クアラルンプールの街中にある小さなヒンズー教寺院が、青い空に聳える。この寺院の目と鼻の先にクアラルンプール最古のモスク「マスジット・ジャメ」があり、そして僅か 50m足らずの場所に中国の寺院「関帝廟」がある。「泥の川が交わる場所」(クアラ・ルンプールの意味)は、人種も、宗教も入り交じる場所だ。