2018.04.04
六古窯巡礼。❺~SHIGARAKI信楽
信楽で買った片口を愛用している。「自然釉」というものが、窯の中の炎や灰の流れの計算の上で醸されることを知ると、この手の器に対する見方は違ってくる。「作為」と「自然」の狭間に生まれる偶然の美。
そして、この器で酒を注ぐ度、やはり思い出すのが、
細く曲がりくねった信楽の街並みと、そのあちらこちらの軒先で見かける、
このご尊顔。昭和の頃は酒場を象徴するアイコンだった。街の横丁でめっきり会わなくなってしまった。
Japanese Raccoon dog pottery.
元祖「ユルキャラ」とも言えるのではないだろうか。この愛嬌。
ファッションのブームが時代を一回りしてやって来るように、
2020年頃の、酒場のキャラクターとしてのリバイバルを期待したい。