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2016.09.02

六古窯巡礼。❷~BIZEN備前

 

「焼締め」に、「火襷」(ひだすき)。

「桟切り」「ぼたもち」「胡麻」・・・

備前の器には、釉薬を用いた見た目の鮮やかさや装飾の派手さとは対極にある、炎と土と人の究極の呼応から生まれる、独特な洗練の極みがある。

その証と言えるのかどうかは分からないが、シンプルなこの土色の備前は、日本の陶芸界において最も数多くの人間国宝を輩出している焼き物だ。

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備前・伊部の街。日本の窯場の日常は、何処も人影が極めて少ない。

桜が散る音さえ聴こえそうな静寂が漂う。

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備前の土で生まれた茶褐色の唐獅子。見ているのは、川の流れか、遠い窯の煙か。

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炎と、土と、灰たちが、器の景色を作る。職人たちは、彼らの声に耳を澄ませる。

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探求心の先の先にある器づくりの実際を知る由も無い。

ただ、幸いなことに、そうであっても備前で呑む酒は旨いのだ。

 

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